HACRAY SeaHorse 骨伝導イヤホン レビュー

SEAHORSE骨伝導イヤホン

この記事は、2022年5月20日発売の、「HACRAY SeaHorse 骨伝導イヤホン」 についての使用感の感想、ならびにレビューとなります
現在、Amazonで購入すると、納期が2022年7月以降になっていますので、人気商品なんだと思われます。

SEAHORSE外観

価格

同じ骨伝導イヤホンのShokzなどに比べると、かなり安価です。私が買ったモデルは、Amazon価格で11,500円です。Shokzの中でも上位モデルのOpen Run Proだと、Amazonで23,880円ですので、安価であることは否めません。

同梱物

SEAHORSE同梱物
  • 骨伝導イヤホン本体
  • 専用充電ケーブル
  • イヤープラグ2組
  • 取扱説明書
  • 保証書(取扱説明書とセット)

イヤープラグって?

耳を塞がない骨伝導イヤホンはスポーツなどに最適ですが、それとは別に、室内などで音楽に浸りたいときがあります。あえて付属のイヤープラグを使って周囲の音を遮ることで、じっくりと音楽をお楽しみいただけます。イヤープラグを装着しての屋外使用は推奨しておりません。

公式サイト(https://hacray.com/seahorse/)から抜粋引用

スペックと特徴

スペックは以下の通りです。

項目内容
マイクノイズ低減マイク
内蔵メモリ8GB
防水・防塵IP68相当
連続再生時間約12時間
Bluetooth5.2
素材超強靱チタン合金
充電端子マグネット端子
重量約35g
公式サイト(https://hacray.com/seahorse/)から引用

BlueToothのバージョンは5.2です。また、骨伝導ですので、当然耳を塞ぎません。そのため、長時間着用していても、耳が痛くなる心配もありませんし、なによりも外の音が聞こえるのが開放的で便利です。
上記の表にもありますが、もちろんマイクも搭載されていますので、ハンズフリーで通話することが可能です。

また、最大の特徴は、8GBの内蔵メモリを搭載していることです。これがあることで、スマホやPCがなくても、このイヤホン単体で音楽を聴くことができます。

防水性能は最高ランクである8です。これは「継続的に水没しても内部に浸水しない」という性能で、9等級ある中の最高ランクとなります。
同様に防塵も最高ランクの6です。これは「粉塵が内部に入らない」という性能で、7等級のうち、こちらも最高ランクです。
つまり、防水・防塵ともに最高ランクで防いでくれるということです。公式サイトでも、水泳中にも使用できる旨、記載されています。
IPxxの意味合いについては、ソフトバンクのページに詳しく出ていますので、気になる方はチェックしてみてください。

マイクについて

骨伝導イヤホンなので、本来であれば耳を塞がないのですが、室内で使用する場合で、外の音をあえて遮断したい場合に使います。
というか、室内なら普通にヘッドホンつk…。というのは無粋ですね笑

耳付近に当たる部分に、ノイズ低減マイクが搭載されています。位置が位置だけに、あまり期待をしていなかったのですが、意外なほどによく音声を拾います。また、ノイズを低減してくれているため、相手にはこちらの声が際だって届きます。

よく通話に使用することもあり、これはありがたい機能です。

音漏れについて

HACRAY SeaHorseに限ったことではありませんが、音量を大きくすることで、どうしても音漏れが発生します。これは、インイヤータイプを使っていても起こることです。

インイヤータイプの場合、スピーカーから音を出し、それを鼓膜(厳密には鼓膜の奥にある「蝸牛(かぎゅう)」という部分が音を感じ取ります)が拾うことで人間が音を認識します。そのため、音量が大きくなると必然的に音漏れが発生します。
対して、骨伝導イヤホンの場合、耳に入れるのではなく、耳周辺(こめかみなど)に密着させた部分から、頬骨などを通して、蝸牛に直接振動を伝えます。この蝸牛は、空気の振動と同時に、骨の振動でも音を感じられる仕組みなのです。密閉した耳に流し込んでいるわけではないので、ちょっと音量をあげるだけでも、音漏れしてしまいます。

というか、骨伝導という仕組み上、音量を極端にあげる必要もありません。ほどほどの音量で、十分聞き取れます。
室内で、別途ラジオが流れている状態でも、無音状態(音量ゼロ)から1上げただけで音が拾えて、2にすれば普通に聞こえます。3まで上げれば、十二分なくらいの音量です。

充電時間

おおよそ2時間で、100%になります。他メーカーの商品と時間自体は変わりませんが、最大で約12時間連続再生可能なのはありがたいです。1日中使っても、朝ちょっと充電すれば済みます。

願わくば、充電端子は、現在スタンダードとも言えるUSB-Cなんかがありがたいような気がしますが、おそらく本体のスペース的に無理だったんだと思います。他のデバイスとまったく互換性がないため、卓上のケーブルが増えてしまうのは、場合によってはマイナスポイントかもしれません。

音質について

Amazon Music Unlimitedで、いくつかの曲を再生してみました。音の感じ方や好みがあるので、一概には言えませんが、低音はよく響いていて聞こえます。なのに、高音がシャカシャカするような不快感もなく、ほどよく聞こえるため、非常にバランスが良いと感じました。

装着感

約35gという軽さも相まって、違和感はありません。軽すぎて、つけているのを忘れてしまうくらいです。音の伝わり方に違和感がなくなれば、本当に気になりません。

ただ、骨伝導という仕組み上、その音の伝わり方(骨の振動)に、違和感を覚える方もいらっしゃることと思います。ですが、これはもう慣れるしかありません。慣れるまでは、ある種のくすぐったさを感じるかもしれません。

そもそも

骨伝導という仕組み自体が、補聴器から発達した技術という側面があります。また、その歴史も意外なほどに古く、1970年代に開発が始まってから、現代に至るまで改良が重ねられています。
なので、今現在において、耳のきこえに心配がある方でも、ご本人の調子や原因(鼓膜が原因の場合は骨伝導イヤホンは効果的であり、逆に聴覚神経が原因の場合は、骨伝導イヤホンは効果が薄いとされています)によっては、普通のインイヤータイプよりも格段に聞きやすくなる可能性があります。

そして、骨伝導イヤホンの場合、鼓膜を通らずに直接「蝸牛」に振動を伝えていて、かつ過度に大きな音量にしなくても聞き取れるという特徴があるため、将来的に耳のきこえに影響しづらいという特徴があります。

で、オススメなの?

正直、これだけのスペックでありながら、11,500円という価格であることを考えると、今現在においては買いであると言えます。

マイクが付いていて、でも口元に伸びてるタイプじゃなくて、骨伝導で、軽くて、安価で…というアイテムを探している方にとってはうってつけではないでしょうか。

え?内蔵メモリ?
まぁ、これは個人の使い方しだいかなぁ、とは思います。スマホと切り離してスタンドアロンで使うシーンって、おそらく水泳やジムで汗を流してる時くらいだと思います。そのシーンが頻繁にあるのであれば、なおさらオススメです。

私の個人的な感想としては、かなり満足しています。