デポジット型クレジットカードってなに?

デポジット型クレジットカードって何?

デポジット型クレジットカードってなに?

そもそも、デポジット型クレジットカードとは何でしょうか。

これは、保証金を先払いすることで、その保証金額を上限にしてクレジットカードを発行してくれるサービスです。今回、そんなカードの存在を聞きつけたので、普段使いのカードとは別に作ってみました。
作ったのは、デポジット型ライフカードです。

ライフカードって評判悪いって聞くけど…

という話を耳にします。果たしてどうなのでしょうか。私は、ライフカードはこのデポジット型クレジットカードしか保持していないので、なんとも言えませんが、特に不便なく使えています。

ただ、発行会社というか親会社が、いやーなイメージがつきまとう消費者金融系(アイフル)というのが、悪評の原因かもしれません。私を含め、普通に生活している人にとっては、まず触れる機会のない社会の闇の部分です。というのを、作ってから知ったんですけどね…。普通にオリコや三井住友といった、銀行系・信販系のカードを作れる人は、迷わずそちらを作った方が良いです。

なんにせよ、親会社のイメージから悪評がつけられるのもわかります。

とはいえメリットも

メリットを見てみましょう。

  1. 審査が緩い
  2. デポジット型なら審査なし
  3. 見た目が一般のカードと同じ
  4. 機能もカードとほぼ同じ
  5. ETCカードも発行してくれる
  6. 保証金 = 上限額なので、使いすぎない

まず、(1)ですが、ライフカードは普通にクレジットカードとして申し込んだとしても、発行までの審査は緩いと言われています。親会社のせいでしょう。緩くカードを発行して儲けようという側面がある気がします。

(2)ですが、言い方はあれですが、世間一般で言われるブラックリスト(金融事故…支払いの延滞などを起こし続けている状態)な人や、何らかの事情がある方であっても、先に保証金を払うことで確実にカードを発行してもらえます。ということは、発行してから知りました。

(3)は、保証金によって券面が異なります。デポジット型ライフカードには、10万円の一般と、20万円から90万円までのゴールドカード、さらには100万円以上のゴールドカードの3種に分かれます。
10万円の枠だと、一般のライフカードと同じで青い券面ですが、20万円以上からは見た目もゴールドカードになります。一目でデポジット型と分かることは…たぶんありません。というか、見比べたことがないのですが、公式サイト上では違いがなさそうです。ということは、レジの人とかがぱっと見で分かることはないでしょう。

(4)は、そのままです。公共料金の支払いにも使えます。付帯サービスも(一部ですが)弁護士無料相談サービスと、国内・海外旅行傷害保険が付帯しています。一般のライフカードゴールドにはある、ショッピングガード保険がついていないことが、公式サイト上で明言されています。あと、GOLD会員専用サービスとやらも付いていません。

(5)はありがたい人が多いのではないでしょうか。一般にクレジットカードがないとETCは発行されません。ですが、デポジット型ライフカードでは、審査なしでETCカードを発行してもらえます。前述したブラックリストな人でETCが必要となれば、助かる人も多いのではないでしょうか、と思われます。

(6)は、過去に金融事故を起こした人なんかには、ありがたい部分かもしれません。補償金額を超えることはできませんので、使いすぎる心配がないのです。
* 一時的に、上限額を超えてしまうことがあります。これは、決済情報がカード会社に到着するまでの間に、別の決済を行ったりした場合に起こります。この場合、上限を超えた決済情報がカード会社に到着した後、利用額の一括請求が行われます。

メリットを並べてみておわかりの通り、どちらかと言わなくても(言い方は良くないですが)ブラックリストな人向けサービスな雰囲気があります。

デメリット…

デメリットもあります。それは、年間でいくら使おうが、必ず年会費がかかるという点です。

限度額10万円20-90万円100万円以上
年会費¥5,500-¥11,000-¥22,000-
消費税込み(10%)の価格です

もう一つのデメリットが、「ショッピング枠の増額ができない」という点です。キャッシングについては、そもそも強制で枠が0円で設定されるので関係ありません。が、ショッピング枠が増やせないというのは、非常に使い勝手が悪いです。
ライフカードの場合、同一人物が複数枚デポジット型クレジットカードを保持することを認めています。これを利用して、別途カードを作るという方法が、実質的な増額の手段になります。

同じデポジット型クレジットカードでも、NexusCardは、1万円単位で増額が可能です。同じデポジット型クレジットカードを作るなら、NexusCardの方が使い勝手が良いでしょう。

また、デメリットかどうかはわかりませんが、ブランドはマスターカードで固定です。VISAが良いと思っても、選ぶことができません。日本国内で使う分には困らないでしょう。

発行までの手順

ここまで読んで、「よし、作ってみよう」とはなかなかならないかと思いますが、発行はライフカードの公式サイトから行えます。
公式サイトにて、必要事項を記入の上申し込んでくださいませ。審査はありませんので、そのまま発行待ちになります。

ご注意いただきたいのは、「カード到着時に、保証金を全額、郵便局員に代引き支払いする必要がある」という点です。20万円のゴールドカードを申し込んだ場合、郵便局員が自宅まで届けた際に、その場で支払う必要があるのです。担当の郵便局員は怖いでしょうね…。

デポジットについて

保証金は、あくまでもカード会社に預けているお金です。そして、それを限度額としています。

退会時にはなりますが、このデポジットは全額返金されます。「退会時に未精算の残高が残っていないこと」を条件に、概ね2ヶ月後に返金されます。

まとめると

そもそも、普通に生活している分には、デポジット型クレジットカードは不要です。審査に携わる中の人ではないので、はっきりしたことは言えませんが、いわゆるクレジットヒストリーも付かないような気がします。
銀行系や交通系のクレジットカードの方が、審査は厳しいと聞きますがよっぽどオススメです。

とはいえ、事情のある人にとってはありがたい存在なのは間違いないです。